大岡健との付き合いは幼稚園からで、本格的に仲良くなったのが中学生の時でした。当時から彼は、他の生徒とはひと味違う、不思議なバイタリティを持った人間だったと思います。とくに彼の遊びや行動には変わったことが多く、どんなバカなことでもまったく他人の目などは気にせず、全力でみんなと楽しもうとする姿勢がありました。そんな彼の周りには常に新しい事や、面白い事が溢れていたように思います。
遊びだけではなく、学力テストでも常にトップクラスの成績で、数学はとくに得意だったように記憶しています。
高校・大学に進学してからも、彼のバイタリティは衰えることなく様々なことにチャレンジしていました。その中でも一番驚かされたのが、「役者」でした。当時、彼はかなり映画にはまっていたようで、俳優の浅野忠信にあこがれていました。それがいつの間にか劇団に所属し、CMや舞台に出演していました。が、残念ながらその道は花開く事はなかったようです(笑)その他にも、モンゴルの長期滞在や、いろんな国への旅、大学で学んでいた心理学など、様々な事を真剣に楽しみながら過ごしていました。そういったことから得た知識や経験は、彼の人間としての深さ、幅広い新しい発想、計算された的確な判断力に結びついていると思われます。